幼なじみと付き合った場合。
俺たち、もーダメかも*伊織side
~伊織side~



「おっ、やけ食いか?カツ丼に、焼きそばパンに、ヨーグルト!」


学食で飯食ってたら、小菅がからかうように俺に肩を組んできた。


なんの事情も知らない上月は、シレッとして俺らの方を見てる。


「普通のチョイスだろーが!なんで俺がやけ食いする必要があんだよ……」


小菅は、今朝のやり取りをしっかり見てたからな。


別に止めに入るでもないし、後で彩花にフォローもなにもしてくれてないはず。


こーいう、野次馬根性を持ってるだけのヤツは、かなりウザい。








「やーっぱさ、越野はお前と合わないんじゃないか?」


「うるせーな」


俺が一番わかってることを、他人に指摘されたくない。


「お前は束縛したいんだろ?越野って、なんか自由人~。

見かけによらず、チャラいのはあっちだったりして……」


「彩花はチャラくねーから。だいたいだな……見かけによらないのは、朝野の方で……」







< 741 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop