幼なじみと付き合った場合。
誕生日に愛を誓う
~彩花side~


考えるより先に、伊織の胸に飛び込んでいた。


なんで……いつも勝手なの!?


バカバカバカ!!


言葉にはしないけど、訴えかけるように伊織の胸をドンドンと叩く。


あたしの手をグッと掴みながら、またケンカになりそうな勢いで、伊織が叫んだ。


「痛ぇーよ!!本気でやんなよ」


「なんで帰るの……!?あたし、帰っていいって言ってないから!」


「知るかよ。朝野の前で、デレデレしやがって……。

テメーがどういう女か、今日でよくわかった」


「なにそれ!?そんなの、伊織だって同じ……キャッ!!」


いっぱい言い返してやろうとしたら、


伊織にギューッと、力強く抱き締められた。


……えっ、どういうこと!?


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