幼なじみと付き合った場合。
伊織を本気で怒らせた?
~彩花side~



お父さんがお風呂に入った隙に、玄関を出ると




家の前に伊織が立っていた。




「早っ……」




「なんだよ、その言い方。お前が呼びだしたんだろ?」




「えっ?それ違くない?呼びだしたのは、伊織の方……」




「原因作ったのはどっちだよ。あんなこと……メールですまそうとか、フザけすぎ」



伊織はふて腐れた顔であたしをニラんでくる。









だって……直接言ったら、絶対に断られるってわかってたから。



あたしだって…決心鈍るし……。



「おう、結論から言うから。俺は松本の彼氏のフリなんて、ゴメンだ」



「だから…そこをなんとかお願いっていう意味で、メールしたんだよ」



「知るかよ……」



伊織はムスッとしてあたしに背を向ける。



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