~君という光~
もう昔には戻れない。
翌朝起きると、昨日よりは頭の痛みがだいぶましになっていた。

あたしはすぐに着替え遠出をすることにした。

一生懸命ためていたお金と少しの衣類を持って。

そのことはお母さんに

”気分転換に友達んちに泊まってくる”と嘘を言った。

本当なら今日は学校があった。
でも、もちろんいかない。

もう、こんな自分どうなっても構わない。

あたしは”行ってきます”じゃなく”さようなら”と本当に小さな声で言って家を出た。
< 136 / 173 >

この作品をシェア

pagetop