「あっ、やべぇ…もうすぐ悠斗上がりじゃねー?」



ケイが金色の髪をくしゃっとかきあげながら悔しそうに言った。



「フフフ…僕、運は強いんだよね」



意地悪い笑みを浮かべながら言う悠斗の手の中からカードを引く兵藤。



「残念だな…貴様ら。
俺は常に最強の自分をイメージすることを怠らない。つまり俺が負けるなんてことは有り得ん!!」



勝利宣言めいたことを言いながら、カードを引いた兵藤の顔がみるみると曇っていく。



「ぐっ…貴様…謀ったな」


「……あんたが勝手に引いたんでしょ?」



悔しそうな兵藤に明らかに安堵した悠斗。



これは…絶対、兵藤にババがあるな。



そう、今私達がやっているのはババ抜きという小学生でも出来るゲーム…らしい。



何故こんなゲームをやってるかと言うと、私の些細な一言からだった。