正の数【せいのかず】
第一章

名前を書く

「せんせー!」
「どうした神谷」
「これ…」

俺は真っ黒いノートを差し出す
「誰のだ?」
「名前が無いんです」
そっきのは見間違いだと判断してた
俺はそのノートを先生に渡した
すると

「神谷!」
「はい?」

先生は俺にノートを返して
「ちょうどクラスで日記を付けようと
 思ってたんだ」

俺は耳を疑った
誰かが落としたのかもしれない
ノートなのに
どうして使うって思考回路になるのか
知りたかった

「クラス全員の名前を書いてくれ」
「わかり…ました…」

そう言って
俺は純と比奈を初めにクラスの皆に
名前を書いてもらった

パラパラとノートを開くと
【ルール】が書いてあった

「誰が書いたんだ?」

そう思いつつ
ルールを見ないで俺はノートを閉じた
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