キープアウト!
「マスター、昼に電話だなんて珍しいね」

ちなみに、今は昼休みだった。

「うん。あのさ…」

「どうしたの?」

「拓也が胃潰瘍で入院した」

「えっ…」

言葉を失う。

「拓也、樹里にやったことを思い詰めてたみたいだな」

「……」

「オレは拓也から、『とんでもないことした』って、話しは聞いてたんだ」

「あたしすっかり忘れてたよ」

「だろ?だから時間が経ってから、誠意を込めて謝ればいいって言ったんだけど、相当まいってたみたいだな。
思い詰め過ぎて胃潰瘍になったんだと思う。久しぶりに見たら痩せてたし」

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