天を衝く槍
プロローグ
―—月光歴214年10月26日



「……ど…どうしよう…」


私は就職の合否通知の白い紙を手にして、驚きを隠せなかった。


「どーしたの、コウガ」


教室の隅でうずくまっている私に声をかける、仲のいいクラスメイト。


心配そうに少し眉を下げた彼女の瞳に、引き攣った私の顔が映っていた。


「……み…見て…」


私は持っている紙を彼女に渡す。


――――――――――――――――――

コウガ様



貴女は選考の結果 Alice に就職する資格を得ることができました。

――――――――――――――――――


「……え…これって…つまり?」


彼女は紙に書いてあることを読み上げ、キョトンとした表情で私を見て言う。


「受かったじゃーん!おめでとーっ」


パァアッと明るくなった彼女の顔とその言葉で、私は確信し、互いに抱き着く。


「受かったよーっ!ありがとーっ」
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