生徒会長の裏の顔


***
「萩原!ノート集めてくれ」


「わかりました」


5限の後、先生は言った。
笑顔で答えた生徒会長。


よくやるよな…。


私は会長を見てため息をついた。


先生からも絶大な信頼を得ている彼だ。


「夏村、ノートある?」


突然、笑顔の会長が目の前に現れる。


私は無言で手渡す。


ちなみに、彼が私を名字で呼び捨てなのは、私が副会長だから。


他の女子は名字でさん付け。


奴の下で働くなんて…。
と日々後悔する私だ。


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