お姫様の作り方

あとがき

お姫様シリーズ第5弾、モチーフはシンデレラでした。
皆様お楽しみいただけたでしょうか。


シンデレラは前にもモチーフとして中編を書いたのですがまたそれとは違うテイストを目指したくて今回も使いました。個人的には全然別テイストの作品に仕上がったと思っています。


さてさて名前ですがヒロインは会田舞で完全に舞踏会から来ています。踏という漢字はどうあがいても入れられなかった…。
そしてヒーローの灰吹優馬の灰はシンデレラが灰かぶりという意味であるので使いました。本当は舞の名字が灰吹だったのですが、ヒロインに灰ってどうよって思ってしまったのでヒーローくんに。あと、カボチャの馬車ってところから馬を使いました。


要素としてはまぁガラスの靴ですね。好きなんですガラスの靴。
あと、私の勝手なイメージですが、シンデレラって芯の強さはもちろんあると思うんです。でもそのくせにガラスの靴落としたりとか、12時までギリギリ踊っちゃったりとか結構抜けてるなぁとも思ったりして…。ですのでそこから舞はうっかりさんという設定になりました。
あと、継母や義理の姉にいじめられる設定があったんですが、…うーん、それを現代版で出すと虐待になるので却下…。ということで優馬くんの取り巻きにいじめられてもらいました。罰掃除も今の教育じゃ多分結構NGだと思うんですけど、シンデレラって結構掃除とか家事全般やらされてるイメージがあるので舞にも頑張ってもらいました。あくまでフィクションですからね。笑


それと、シンデレラと王子様って実際舞踏会でちょこっと踊っただけで恋に落ちてるわけですよ。中身なんてあんな短時間で知れるわけがない。つまり顔で恋したんです!(※私の解釈ですよ。ロマンぶち壊してすみません。)
と私は思ったので、二人にはやたら顔!顔!と言ってもらいました。でも顔だって重要な相手が持つ要素の一つだと思います。で、個人的なポイントはイケメン、美少女が好きということではなく、あくまで自分の好みの顔だって言ってるところです。まぁ優馬くんはイケメン設定ではあるんですけど、でもそういうことよりも舞は自分にとってイケメンであることを大事にしてるんですよね。それは優馬も同じです。


ヒーローである優馬はかっこいいけど可愛く、ちょっといたずらっこ風にって思いながら書きました。でも…なんか結構普通にかっこよくなっちゃってあれ?みたいな。笑
私は高校1年生に夢を見過ぎていますね。あんな高校1年生はいません。
彼にとってはみんな大好きイケメン灰吹優馬というフィルター越しではなく、ストレートに見てくれた舞に好感を覚えたんでしょう。


さて、残すところ1作となってしまいました。
楽しかっただけにラストが切ないですが…。お話的にはこちらも甘くなると思われますので最後までお付き合いいただければと思います。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

2013.1.29
春風夢海

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