「私が付いていながら申し訳ありません!」


 深々と頭を下げるミユを見下ろした後、ジンは反射的に出口へ向かった。
 それを後ろから、ザキが腕を掴んで引き止めた。


「どこへ行く?」
「決まってるだろう。あいつを探しに行く。離せ!」


 苛々した口調でまくし立て、ジンは腕を振りほどこうとする。

 ザキは無表情のまま、そばにあった花瓶の花を引き抜き床に放った。
 そしてジンの頭の上で花瓶を逆さに返す。

 水が勢いよく頭の上から滴り落ちてメガネをずらした。
 一瞬、呆然としたものの、ジンはすぐにザキの胸ぐらを掴んだ。


「何をする!」

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