ハツ彼 は、ハーフな年下さん。(完)

「ねぇ。

あの男の人

超かっこ良いー。」



「本当だ!イケメン!」




「隣のデブなんなの?!

私達の方がお似合いよね!」



また、聞こえた。

さっきから、通る女の子達の視線が海へと向けられて


私への中傷が、酷い。


意外に、硝子ハートなんで。


ボロボロだわ。


「海!

次は、どこに行く?」


「シャチのショーが、

もうすぐみたいですね…。

写真撮りましょうか!」


目を輝かせて、提案してきた。


「えっ…写真かぁ。」



「記念に、シャチと写真撮りましょう?」



海は、予約の所に行ってしまった。




「まぁ、海の写真が

手に入ると思えば良いか!

お母さんに、見せてあげよー。」




帰ってこようと、こっちに向かって来た
海は女の子にナンパされていた。


「すみません。

連れが、待ってるんです。」


「あんなデブ女より、


私達と見て回ろうよ!」



「絶対、


あの子より楽しいって!」



はいっ!


お決まりなシチュエーションですな。


そして、


ニコニコ笑顔の海の表情が豹変した。

例えるならば…

普段は可愛いカワウソなんだけど

ご飯食べる時に、顔が怖くなるでしょ?

そんな感じ…。



こわっ!!


マジで、こぇー。
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