目の前のおじさんが、非常に華麗な手さばきで神崎の体の大きさを図っている。


肩幅だけは広いものの、横から見たら薄っぺらい神崎の体には、どこに筋肉がついているのか解らない。


「クラスで一番太ってる人連れてきた方がいいよ。…この人の体に合わせたら、太ってる人は入らない執事服が出来上がっちゃうよ。」


そう言いながらおじさんはカウンターに、巻き尺とシャープペンを置いた。


カウンターの前に立っているおじさんの背の壁は本棚になっていて、ギッシリと本が詰まっている。


その横には階段。
所々に花が飾ってあって、壁、床、全てが木で作られているからか、一瞬ここが日本だという事を忘れてしまいそうだ。