Who am l?


もうすぐ日が落ちる。

夏風がそっと、私とお姉ちゃんのスカートを靡かせた。


“帰ろうよ。”
そう言いたくて口をパクパクさせるけど、喉を潰されたかのように、声は全く出ない。


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