Who am l?


窓から外を覗けば、まだ朝の6時だというのに着ぐるみやらなんかのアニメのコスプレやらの衣装を着た人達が屋台の並ぶ空間を右往左往している。


「早く…来すぎたかな。」
学園祭は9時から。


その為の準備として一応、集合は6時半。

私は黒板の上の時計を見やった。


…あと30分以上もあるじゃないか。



私はやる事がないか、と周りを見回した。


端には、高級感の溢れているこの教室には似合わない、古ぼけた段ボールがいくつか置いてある。


中には、今日の衣装と、今日使う食器、全員分のローファーやらヒールやらが無造作に突っ込まれている。


――…やる事は、ない…か。
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