Who am l?


「…変な事考えるな。神崎どうすんの、熱高いのにさぁ……」

「…」

スイちゃんは、またまた数秒黙った後、ペロッと舌を出してウインクした。


「ま、頑張ってくれ。若者よ!高校生の本分は恋ダゾ!」


「勉強だから。大体神崎とはそんな関係じゃないし。……待って。私が神崎の面倒見るわけ?」



再びウインクするサボり教員。

「当たり前ダゾ!…だって比奈公が面倒見なかったら誰が見るんだ?」

いや、もう教員ではない。

ただのサボり魔だ。


「あのねぇ。私が神崎の面倒見るのが当たり前ってのは猿が考えてもおかしいでしょ!」


私は自分とあまり背の変わらない―――まあ、ヒールのため、今は私が若干高いが―――スイちゃんの頬をつねった。


「痛い~~。もう、そういう所、鈴蘭にそっくりだなー。」

ヘェ。妹にこんな事されてんの。と、心の中で鼻を鳴らす。


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