大きなアーチがかかっていた。


アタシの――…3倍?4倍はあるかな。


アーチにはオレンジの画用紙を切り取った「日野祭」という文字が飾られている。


「ここに…風(フウ)が…」


私はアーチの近くに居るうさぎの着ぐるみを着た人から校内の案内図を受け取ると、すぐさま開いて1Bの教室を探す。


「……メイド喫茶かぁ。」


私を見たら、風は怒るだろうか。

決して――喜ばない事は解っている。


私、海女 峰子と風――朝比奈 風香は中学時代の同級生だった。


それでいて、親友に近い存在でもあった。


元々、姉同士が仲良かった事もあり、すぐにお互いに溶け込んだ私達。


けれど…突如彼女を辛い出来事が襲ったのだった。


姉の…死。