超人見知り女子、恋愛始めます
#1
+*In Flower Shop*+



春。

やわらかい太陽に暖められた風に乗ってくるこの花の香りは、私の家から来ている。



私の家は街角の小さなお花屋さんをやっていて、
店番をするのが私の日課。


花は小さい頃から大好きで、花を眺めたりしている時間が一番の幸せだった。


この時間は私だけのもの。

絶対に誰にも邪魔されたくない。


だから私は放課後誘われても断って店番をしたし、休日も花の世話をしてきたから・・・



親しいといえる友達はあまりいなかった。


          
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