天国のマシュに会いたい
その後の私
マシュが去った日は何もする気が起きず、何も食べる気もしなかった。

千恵子が会社に行った後も一人で泣いていた。

そして昼前になり小さなロールパンを流し込むと、寝室に上がり横になった。

昨夜は、横にマシュが居たのに・・・

そう思うと、また涙が出てくる。

昨夜は、ほとんど眠っていないのに、横になっても、眠くもならず、マシュの事ばかりが浮かんでくる。

私は立ち上がるのもしんどくて、そのまま千恵子が帰ってくる前まで横になっていた。

千恵子が夕食の支度をしている間も、私はテレビもつけず、テーブルの上には今朝、配達されたままの新聞が置いてあったが、読む気もせず、ただ茫然と椅子に腰掛けていた。

夕食も、ほしくはなっかたが、朝から小さなパンを一個しか食べていなかったので、口に流し込むようにして食べた。

そして夕食が終わると、すぐに寝室に向かった。

とにかく、心身ともに、苦しく、しんどかった。

ただ横になりたかった。

翌日、私は千恵子が仕事に家を出たあと、マシュが、よく居た場所を見て回った。




もうマシュは居ないのだが、居ないのは、分かっているが、マシュの面影を捜して家の中を歩いた。
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