天国のマシュに会いたい
娘の帰省
四月が過ぎ五月の連休になる頃。

私の仕事は、またまた暇になってきて家で小説を書いている時間が多くなってきた。

マシュとは夕方の散歩と、散歩から帰って時間があるときや、散歩のできない雨の日の遊びと、夜の九時頃からの遊びが日課になっていた。

それ以外の時間は、マシュは家の中をうろうろしていたり、窓から外を眺めていたりしていて、時には寝ているのを見かける。

そして相変わらずに、チュパチュパと腕を吸って、ささ鳴きをしている。

私は一生懸命に知恵をしぼり小説を書いている。
すると午後四時になると突然に寝ているとばかり思っているマシュが、私の椅子の横に来て伸び上がり私の足に両手を伸ばして

「そろそろ散歩に行こうよ」
とでもいうかのように、欠伸をする。

私は小説を書くのに集中し、没頭しているので、突然に足をマシュに摑まれ、びっくりする。

そしてマシュの顔を見て、目と目が合うと、私の膝の上に飛び乗ってきて

「早く、行こうよ」
という感じで、ペロペロと手の甲を舐めたりする。

私は膝の上からマシュを降ろし、小説を書くのをやめて、外へマシュを散歩に連れ出す準備をするのだった。
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