あの日のあの言葉から...

2人きりの...

卒業式の片付けを終えて玄関を出たら...



またいつものように校門に腰をかけて彼が私を待っていた。




「待った?」

「いや」





彼は外ではツンツンしてクールに話してくるけど
二人きりになるとデレデレになる可愛い彼だった//




「さみー」

「ほんとほんと!」

「あれ~?なんだあれ!!!」




そう言って思わず彼の指す指の向こうの空を見た。




「あははっ」


彼は私を後ろから抱きしめた。
彼は照れくさそうに言った。



「こうやってたら、あったかいな!」


その時!



私は抱きつかれてるにもかかわらず
尻餅をついてしまった...//



「おぃ!大丈夫か?(笑)」

「う、うん・・・(笑)」



氷張りの道だからすごく痛かった。
痛みを抑え...涙目になっていた....




「泣いてんのか?(笑)」

「うるさぃっ!」

「おんぶしてやるか?」

「バカにしないで!//」

「おっちょこちょいだな~」




そんな恥ずかしい出来事のあと私たちは
街のゲームセンターによることにした。




いつもは学生たちが賑わってうるさい程の店。
この日は人出が少なかった。









「なにするー?」

「プリクラ撮ろ!」

「おぅ!」





━━━━パシャっ☆






撮り終えたプリクラを眺め
微笑む二人…。






この二人きりで撮ったプリクラは
私たちが愛し合ってた証なのかもしれない。







帰りも笑顔で満ち溢れていた。







途中までは同じ道なものの
十字路まで行けば分かれ道。








「もぅ、いいよ?」

「送ってくって!暗くなるし!」

「ぅ、ぅん…」

「今日は楽しかったな!」

「うん!また行こ!」

「あたりまえ~」

「予定空けといてよ?」

「わかってるって!無理矢理でもあける!」

「また、嘘ばっか(笑)」

「嘘じゃね~しぃ~♪」







━━━━~~~







「じゃ、バイバイ!」

「おぅ!また明日な!歯磨けよ!」

「わかってます~(笑)」






最後まで笑い会えた。








夜になるとメールが日課。




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FROM.清水雅人
TO.木下穂花
本文.

今日はありがとう!
楽しかったよ~!
まだ、お前と痛かったな~

**********




すぐに返信が来た。




**********

FROM.木下穂花
TO.清水雅人
本文.

うちも居たかった…//
って字間違ってるよ!笑

**********



こんな間違えするなんて…//








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