王子様との甘い秘密
出会い

「わぁ~、きれいな部屋~。」


高校2年生になり、寮の部屋も前は2人ずつだったが、1人ずつになった。
「弥ー奈!」
「わわ!いきなり部屋入ってこないでよ!」

ちょっとやんちゃな美人、姫乃である。
姫乃は、容姿、スタイル、勉強、性格と完璧主義のモテ女だ。

「さっき男女共用ロビーに、新しく入ってくる男子来てたよ!弥奈、一緒に見に行かない?」
「えー。でも、まだ部屋の荷物片付けてないし・・・。」
「いいから、いいから行こう!いい男ゲット出来るかもしれないじゃんッ!」
「・・・。」


弥奈はしぶしぶ姫乃に手を引かれながらロビーに行ってみた。
「あっ!!いたいた!あー、早速女子達に囲まれてるね(笑)」

そこにはロビーのソファーを囲む女子たちの人だかりがあった。
「本当だー。そんなにカッコいいの?」
「そりゃぁもう!!」




次の日の授業・・・
「ねーねー転校生見たぁ?」

友達の綾が姫乃と私に話しかけてきた。私たちはいつも3人仲良しグループだ。
「うん!見た見た!」
「ちょーかっこいいよねぇ!」
「私彼氏にしちゃおっかな♪」
「なーに言ってんの!綾にはかっこいい直樹君がいるじゃぁんっ!」
「はは、そーだねw綾は直樹だけで十分^^」

綾は直樹に片思い中だ。

「はーい。席に着けー」


「今日はこのクラス入る転入生がいます。じゃぁ、自己紹介。」

< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop