In the warm rain【Brack☆Jack3】

【2】

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『ずっと一緒にいてね』

『ねぇミサト、あたし達ずっと、一緒にいようね。だってあたし達、親友だもの…』


 それが、彼女の口癖だった。

 まだあどけなさが残る顔立ち。

 銃のメンテナンスをしながら、彼女はいつもこんなことを言う。


『いつまでも一緒にいられる訳ないでしょ。あたし達はいつか任務をこなさなきゃいけなくなる。そしたら、いつ死ぬかわからないし』


 現実的なのはいつも、自分のほうだった。


『まぁ、それはそうだけど…私の方が年上だから、この施設を出るのは絶対に私の方が先だし…』


 彼女は、手を止めずに淡々と言う。


『でしょ? ずっと一緒にいるなんて、無理だよ…』


 そう言いつつも、銃をいじる手が止まる。


『――…泣かないで』


 そんな時いつも、彼女は優しく頭を撫でてくれた。


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