すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
偶然の週末
「はぁ~やっと、一週間終わった~」


いつものラブリーな部屋着に着替えた雪菜はくま子を抱いて、寛いでいた。


「それにしても災難な一週間だった!」


くま子を抱き締める腕に力を込める。
くま子が人間だったら、「苦しい!」と絶対に言うだろう…。


災難な一週間を思い出す。

まず…一週間前の飲み会から災難だった。


「話し掛けるな」「近付かないで」と言ったのに…


本人たちの意志を無視して、近付かないどころか毎日隣りに座る羽目になるし、仕事上話をしないわけにもいかなかった。


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