これからの季節に~新雪初めて踏むきもち~【完】
二人の話は、夜ごと続いた。
最近はサヤカが話す事が多くなって来た。
「それでね、あたし、あの、ね」
「うんうん」
サヤカがチョコレートフェチだという事を、最近クリタは話をしてもぎ取って知った。
「あの味がすごい好きなの!最近ハマっているし、安いし」
「…まあよくわかんないけど。おいしいの?」
「おいしい!30円のお汁粉チョコ!!」
女子の世界を垣間見ているクリタだった。
相変わらず、クリタの気持ちは言い出せないまま、お喋りをして夏は過ぎて行く。
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