あなたへ贈るメッセージ

悲劇の訪れ

あたしと竜也はそれぞれの家に帰った。

「ただいま…」
すると、お姉ちゃんが勢いよくあたしの所へ来て、震える声で言った。

「パパが…事故にあったんだって…」


「…え？」

あたしはその場に固まって、頭の中で一瞬でぐちゃぐちゃになったことを整理しようとしていた。

「今、ママと自由病院にいるよ…」
お姉ちゃんの声は、まだ震えていた。

「うん…」

お姉ちゃんが言いたいことは分かっていた。あたしは急いでバッグを放り投げてコートを着た。

バッグが床に落下した瞬間、「パキッ」と何かが割れる音がした。