愛するが故に・・・
マスターの店に着き、私はいつものようにカウンターの座る。


「どうした?なんかあったのか?」


マスターは私の顔色がさえないのか気にして声をかけてきた。

でも、ここでさっきの男の話をしたら、

父に話されておおごとになってしまう。

私は、和真さんも含めて、今日の事は黙っておくことにしていた。

まあ、社内ってだけで、ナンパみたいなものだし…


『ううん。なんでもない。今日は仕事が忙しくて…疲れちゃった。』


「そうか。ならいいが、なんか不安におもうことが

あったらいつでも言ってくれよ。

 何かあってからじゃ遅いんだからな・・・」


『うん。ありがとう…』



私はこの時のマスターの言葉を軽く流していた…

この後…きちんと、マスターに話しておけばよかったと後悔することになった。

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