愛するが故に・・・
社会人一年目の私が配属されたのは総務部、

ここには男女三人ずつが配属された。

私は総務一課法務グループ。許認可事項や押印作業が主な仕事。

法律に関してはほとんど分からないけど、トラブルが起きた時は顧問弁護士がいるから特に問題はない。

覚えてさえしまえばさほど難しいことはなさそうだ。

配属されて、一週間が経過した。

キャバクラのバイトで培った話術が意外と職場で役に立っていて

先輩方や上司のおじさま方ともうまくやっているとおもう。


同じ総務に入った女の子は一週間たたずに退職していた。

きっと思っていたよりハードだったんだろう。

確かに仕事はハードだと思う。仕事内容というより・・・

社会人生活と言ったほうがいいかもしれない。


でも、これくらいで逃げるようなことはない。


これもキャバクラ勤めが役に立っている。

失敗をそのままひっぱってもいいことはない。

私はキャバクラでテーブルが変わるたびに気持ちを切り替えていた


今思えば、人生経験としていいバイトをしたと思う。

キャバクラの事を思い出すと、

どうしても和真さんの事を思い出してしまう…

今あの人はどうしているのだろうか…

一体なんの仕事をしている人なんだろうか…




和真さんの事は、キャバクラ時代の思い出…

その時はそれだけだった。
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