愛するが故に・・・
私は、地下鉄に乗ることをあきらめて、その場でタクシーの乗り込んだ。

そして、急いで自宅に帰り涙を流した…

涙は止まることなく…ずっと流れていた。



そして、涙を流しながら私はつぶやいていた。


『お母さんと同じ仕事の人を好きになってしまった…』



でも、気がついた気持ちも今日でさようならだ…

私の中で和真さんの事はあきらめよう…そう結論がでた。

できた人間じゃない。

会えばもっと好きになってしまう。

だから、もう和真さんに会うのはやめよう…


私は泣きながら考え、明日は土曜日、いつも和真さんから誘いがある日だ。

ここにいたら、いけない…

私は、酔っている上に疲れている体に鞭を打って、

数日分の荷物をまとめ、そして家を出た。
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