俺と魔法は紙一重!?
タイトル未編集
ガチャ……。


鉄の錆び付いた、鍵とドアノブに付く鍵穴が重なりあい、ドアのロックを外す音が響く。


「ただいま」


おかえりという返事は来ない。


別に複雑な家族環境な訳でもなく、親が死んでいるという訳でもない。


失踪した。


この言い方が一番しっくり来ると思う。五年前俺たち家族は山にキャンプに行っていた。


普通のキャンプで楽しい夏休みの思い出もできたはずだった。


その翌日。


キャンプから帰り、ぐっすり寝て起きたのはお昼過ぎだった。

家はのっけのからで誰も居なくなっていた。
< 1 / 20 >

この作品をシェア

pagetop