これからは…
2
4カ月後
それから約2か月が過ぎた
季節は冬
12月上旬の寒い寒い日
海斗の研修終了まで残りわずかとなり、小さく笑みが漏れるそんな日常
「聞いてくださいよ、立花先生」
黒崎病院の充実した社員食堂で飯田莉彩と園田夏実と3人で昼食をとろうと席に着いた瞬間
待ってましたと言わんばかりに園田が向かい側のしるふに身を乗り出してきた
「どうしたの」
さっくりとあげられた白身フライを切り分けながらなんとなく予想はつく
「松田がー」
来ると思った、園田夏実の彼氏松田への愚痴
決して顔には出さないように、園田に気がつかれない様に莉彩と目配せする
「あれよね、園田先生の愚痴って時々しるふに似てるなって思うの」
「え、似てます!?私と立花先生」
途端きらっと顔を輝かせる園田に
決してほめてはいないし、たぶん園田が望む理由じゃないと心の中で思う
「似てる似てる。そのノロケとしか取れない愚痴」
「ノロケじゃないですー」
「莉彩、それは心外だな。私がいつ海斗ののろけを口にしたって言うのよ」
季節は冬
12月上旬の寒い寒い日
海斗の研修終了まで残りわずかとなり、小さく笑みが漏れるそんな日常
「聞いてくださいよ、立花先生」
黒崎病院の充実した社員食堂で飯田莉彩と園田夏実と3人で昼食をとろうと席に着いた瞬間
待ってましたと言わんばかりに園田が向かい側のしるふに身を乗り出してきた
「どうしたの」
さっくりとあげられた白身フライを切り分けながらなんとなく予想はつく
「松田がー」
来ると思った、園田夏実の彼氏松田への愚痴
決して顔には出さないように、園田に気がつかれない様に莉彩と目配せする
「あれよね、園田先生の愚痴って時々しるふに似てるなって思うの」
「え、似てます!?私と立花先生」
途端きらっと顔を輝かせる園田に
決してほめてはいないし、たぶん園田が望む理由じゃないと心の中で思う
「似てる似てる。そのノロケとしか取れない愚痴」
「ノロケじゃないですー」
「莉彩、それは心外だな。私がいつ海斗ののろけを口にしたって言うのよ」