Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
第三騎士、天然ボーイ

魔王の封印は崩壊寸前。




「ここは僕ですよね?」


「いや、俺だろう。」


二人のイケメンが私を真剣な眼差しで見ている。


いやいやいや!!

今はそれどころじゃないから!!


ほら!!

アンタたちの後ろ!!

魔物が飛びかかって来てる!!


「もう!!彩斗くんでも春樹でもいいから早く倒しなさーい!!」


「わかった。」


「はーい。」


私が叫んだ瞬間、二人は同時に後ろを振り向いて.....


シュッ


春樹はいつものように日本刀を片手に、彩斗くんは扇子を両手に全く同じタイミングで風を起こした。


魔物は消えて、元の世界に戻る。


「あっ、アンタたちねぇ....」


私の声が震える。


「二人一気に魔法を使うなって言ってんでしょうが!!私の体が持たないのよ!!」


フラッ


ほーら。

ちょっと立ちくらみ。


ガシッ


「ったく、わりー。」


「すみません。」


ふらついた私を右を春樹が、左を彩斗くんが支えてくれている。


「「......。」」


そして無言の睨み合い。


「やめなさーい!!」


なんでコイツらはこんなにも仲が悪いのよ!!









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