素直に言えよ

セカンドキス





<唯華side>


私は保健室のベッドで眠っている痛々しい三浦くんを見つめていた。


「三浦くん...」


静かな保健室に私の声が響く。


呼んでも返事はないんだけど。


保健の先生は「おでこを切っちゃっただけだから心配しなくても大丈夫」言ってたけど...


心配しないわけないじゃん。


だって...


頭からいっぱい血出てたし...


私のせいで三浦くんが...


「早く目をさましてよ...」


優しく三浦くんの手を握る。


昨日も繋いだ...三浦くんの少し大きな手。


「.....唯華...」


ボソッと聞こえた三浦くんの声。


「三浦くん!?」


私はガバッと三浦くんの方を見た。


けど...


まだまだ眠っていて起きる様子はない。


...寝言?



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