強迫性狂愛

気づいた力

次の日は、体調が本調子ではないことを理由に学園を休んだ。

――…何度思い出してみても、あれは故意にされたのだと、いくら鈍い私でも気がついていた。

体調も、もちろん本調子ではないけれど、…正直行くのが恐かった。


「別に良かったのに、私に付き合わなくても…」


私のベッドの側に座っている迅に静かに話しかける。


「…功がくる」

「功さんが?」

「あぁ」

「……海斗さんも?」


そう言うと、迅は小さく笑って


「海斗は嫌いか」

「えっ、ううん、嫌いじゃないんだけど……苦手」

「悪い奴じゃない。気にするな」


そう言って、私の部屋から出て行ってしまった。

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