悪魔な天使

もやもや




あれから何かおかしい。

二ノ宮瞬を見ると、妙に緊張しちゃって
自分が自分でいられなくなる。


ポーッとしてきて、
真琴に話しかけられてるのに気づかないことだって何回もあった。




この気持ちは、なに?






「恋だよ恋!」

「えっ?えぇええええ!?」

「素直になりなよ~!」

だって…ありえない…
あんなことした二ノ宮瞬のことが…

好き…?



いやいやいや!ありえないから!




「絶対ないって!」

「んふふ~、まあ、これはちーちゃんが後々気づくことだけどね~」

「だから違うの~!」




あ。今、目があった。


……間違いなくニヤッてしたな。


アホ面してンな~


って絶対思ったな。




「ん?ちーちゃん言ってるそばから見つめてるじゃん?」

「ち、違う違う!外の景色見てただけで…!」





いい加減素直になりなよ。




そんな声が聞こえた気がした。
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