Memory~記憶の欠片~

目が覚めたのは…






目が覚める。



「……ここ、どこ…?」



辺りを見回す。


見覚えのない部屋。


雰囲気からして病院だろう。



なんで私は病院にいるのだろう?



思い出そうとしてみるが何も思い出せない。



私は何て名前だったかな?





ガラガラガラ


思い出そうとしていると突然ドアが開いた。



「!?紫織ちゃん!!目が覚めたんですね!!」


「あっ!!お前大丈夫なのかよ!!」


「紫織。どこか痛い所はないか?」



病室に入ってきた3人の男性が私を見て駆け寄って来る。


私の名前は『しおり』と言うらしい。



この人たち誰だろう……。



私が思い出そうとしている間も3人は話し続けている。



「紫織ちゃんが目覚めて良かったですね!」


「律の奴にも伝えねえとな」


「その前に医者に言わないといけないだろう」



3人は嬉しそうに話している。


この3人は私と深い関わりがあったようだが、私は思い出せない。


私が俯いて黙っていると3人の中の1人の男性が話しかけてきた。



「紫織、どうした?」



私は記憶が無いことを話すか迷ったが、思い切って話してみることにした。





< 2 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop