不幸体質恋愛?!
階段での出来事
1週間が過ぎ、高校生活も早2週目。

「いってきまぁす!」

そして家の前には

「遅い」

もちろん朝ちゃん。

「うぅ…。ごめんなさい。だって寝坊しちゃったんだもん」

「だってじゃないわよ。……行こう。遅刻する」

本当にごめんなさいぃ……。

あたしは靴のかかとを整えつつ、謝る。

そして先に歩き出した朝ちゃんを追いかける。


「あ、朝ちゃん朝からいちごミルク飲んでる~」

「菜乃歌が遅いからでしょ」

朝ちゃんは紙パックのいちごミルクをチューっと飲んでいく。


でも、なんでいちごミルクなんだろ。

何となく朝ちゃんのイメージには合わないような……。


「前から思ってたんだけど、朝ちゃんていつもいちごミルクだよね。どうして?」

「んー。好きだからじゃない?」

つまんなそうに朝ちゃんは答える。

「じゃない?って……、自分のことでしょ?」

「まぁ、そうだけど……」


そんな感じの話をしながらあたし(たち)は無事に学校についた。
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