キープアウト!―亮二サイドストーリー―
オレは苦笑いをした。


お風呂から出ると、樹里は布団に入るなり眠ってしまった。

あどけない可愛い寝顔。

樹里…大好きだよ。

また樹里の寝顔が見れる日がくるなんて。

こんなにも、誰かを好きになるのは初めてだよ。

今まで、オレは女と真剣に向き合ったことがないような気がする。

別れても女は他にいると思ってた。

でも今は違う。樹里じゃないとダメなんだ。

自分の格好悪い部分を認めて本音で語り合うこと。

本当に樹里が初めてなんだ。

「フワァァ」

そんなこと思っていたら、眠気が襲ってきた。

オレは樹里を抱きしめ眠りについていた。
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