バラエティー番組はいつの間にか終わりを迎えていて、ファンタジスタの新曲が流れ始めた。


いつものアップテンポなナンバーとは違う、少しメロウな曲。
字幕で歌詞を追うと、ちょっと切ない片想いを連想した。


ダンスもゆったり大きな振りで、江藤君も少し伏し目がちに歌っている。


それを眺めながら、身体を起こしてベッドの上で膝を抱える。
江藤君の歌声に包み込まれるみたいで、胸がチクンと痛んだ。


ちゃんと答えなきゃ。


そう思うのに、私の中で江藤君がどんな存在なのか、まだ全然わからない。


アイドルとしてじゃない、素の江藤君を思い浮かべる。


優しくてカッコ良くて、頼れるクラスメイト。
真っ直ぐな気持ちをぶつけてくれる人。
私を大事に想ってくれる人。


そして、私は、江藤君のことを。


そこで結局、思考が止まる。


江藤君のこと、好きだと思う。
だけど友達としてなのか、恋愛対象としてなのか。
どうしてもその判断が出来ない。

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