学校では中間テストが始まった。


いくら仕事で忙しい芸能科の生徒とはいえ、テスト期間はよほどのことがない限り、スケジュール調整をして出席する。


いつもは半分程の席しか埋まらない教室も、今日はほとんどフルメンバーが集まって、休み時間中はいつもとは違うテンションで賑やかだった。


「なあ、美優。
さっきの英語の問三、答え何にした?」


男女別の出席番号順に一列ずつ並ぶと、江藤君は私の斜め前の席になる。
答案用紙を集めた先生が教室から出て行くと直ぐ、江藤君は振り返りながら私にそう聞いた。


「なんだったっけ?
……えっと、確か、②の『The』にしたような……」


机の中にしまいかけた問題用紙をもう一度取り出す。
チェックした答えを確認すると、江藤君は渋い顔をして溜め息をついた。


「しまった。
俺、①にしちゃったな」

「でも、私が間違ってるかも」

「それはない。
だって美優、成績いいし。
……まあ、点数なんかどうでもいいんだけど。
せっかく学校来てテスト受けても、全部赤点じゃ意味ないしな~」

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