『本誌が誇る人気モデルの素顔』なんて企画を、雑誌で取り上げることになったらしい。


秋晴れの休日。
私と志乃が向かい合って、砕けた雰囲気でカフェでお茶する姿にカメラが向けられている。


普段の仕事と違って、ポーズを決めることもない。
ただひたすら志乃と笑って会話しながら、普通の高校生の姿を見せ続ける。


動画で撮影されてる訳じゃないけど、なんだか演じてるような気分になって、ほんのちょっと懐かしい。



志乃は最近、ドラマのお仕事も頑張ってるよね。


結構大変だよ。慣れないし。
美優はもうやらないの?


あはは。だって私、向いてないし。


えー、そんなことないでしょ。
……天宮君だって、勿体ないって言ってたよ?



普通の会話の流れに、志乃の口から梗也の名前が漏れた。
それに反応して、撮影監督がああ、と手を打つ。


「そうだ。
美優、天宮梗也の幼なじみなんだよね?」


つまりそれを話題にしろと言われたようなもの。


人前で梗也のことを話すのに躊躇って目線を落とすと、志乃が頬杖をついて私を上目遣いに見つめた。

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