その対談が特集記事として掲載された雑誌が発売されたのは、その二週間後のこと。


ライターさんがよく間に合わせたなって感心してしまう。


発売前に雑誌をもらって目を通してはいたけれど。
仮にも全員が芸能人のクラスメイト達が、雑誌を見ながら騒いでいると思うと、さすがにどこかむず痒い気分になる。


自分のキスシーンをテレビで観た梗也の気持ちがちょっとわかる。
敢えてその様子に気付かないフリをして、私はイヤホンを耳にねじ込んで音楽を聴いて紛らしていた。


「美優っ。
ちょっと、何興味ない顔してるのよ、すごい可愛く映ってるよ?」

「こっちおいで、って。ほら」


なのにみんなの声が私を呼ぶ。


「やだ。
……見たくないもん」


頬杖をつきながらそっぽを向くと、逆にみんなが雑誌を手に私の周りに集まって来た。


これじゃあ逃げ場もない。
なんだか籠城してしまった気分。


その雑誌が私の目の前に突き出されて、結局私は溜め息をついた。

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幼なじみ  芸能界  キス  青春  アイドル  初恋  胸キュン  イケメン  ドキドキ 

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