文字降ル空【BL/短編】


こ ろころ、ぼと ぼと
曇天からは
文字ガ降ル。


あの黒い雲を しゅる
しゅる かい潜って
すとん、と アスファルトに
落チテ行ク。


 (ああああ あ
  あれは、アレは )


 ガラス越しにあった世界に、気づけば飛び込んでいた。




 今   でも
        好 き
   だ
 。
    たぶ ん
    、     こ
           の 先
         、




「『ずっと』?」


 集めた文字をかき抱いて、俺は幸せに浸っていた。







[××県Y市で、20代の男が覚醒剤を所持していたとして…]
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