ホットココアのキミ

つかの間の日常

けれど、翌日出社すると目の前には仕事、新人さんの対応…

ヤノっちの告白のことを考える余裕なんて私の中には無くなってしまっていた。

それから無事に新人の仮配属期間も終わり、ヤノっちとの距離は特に変わることもなく、いつも通り過ぎて告白をされたことすら夢だったんじゃないかと思う日々が続いていた。

彼は相変わらずおっちょこちょいで目が離せないけれど仕事を頑張ってるし、私の業務が増えると

手伝いますか?

っと相変わらず来てくれる。

そして、変わらずホットココアを差し入れしてくれる。

私もだんだんその好意に甘えて、仕事量が増えたりするとヤノっちに頼もうかなっと考えるようになっていた。



いつかは返事をしなければ、そう思いつつもヤノっちとの距離や接し方が今までと変わらないことや仕事の忙しさを言い訳に自分の気持ちに向き合わず、ずっと先延ばしにしていた。
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