《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~

甘いお仕置きー美古SIDEー

私はトーマに社屋に来いと呼び出された。


受付席の前で待つ私に近づいて来たのは栗原さん。



「お待ちしていました。美古夫人」


「そう」


「社長室に案内致します」


栗原さんが私をエレベーターホールに案内していく。



トーマ本人と会うのは3ヵ月振り。


栗原さんが先にエレベーターに乗り込んで、ボタンを操作する。


私は乗り込み、鏡に映る自分の姿を見つめた。


「珍しいお姿ですね。スーツ姿とは…」


「まだ、一応、社長夫人だし」


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