青空バスケ―番外編―
補習と恋とバスケと。
翔太side

「高瀬せんぱーい!!」


俺が大声で先輩の名前を呼ぶと、先輩は苦笑いしながら振り返ってくれた。

俺の言いたいことが分かったのか、ゆっくり首を横に振った。


「今日はダメだ」

「え!何でですか!?」


いつもなら喜んで相手してくれるのに!

俺が疑問に思っていると、高瀬先輩の後ろから副部長である鈴山先輩が現れた。


「鈴山先輩……?」


な……何か怒ってる?

俺、何かした!?

俺がビクビクしながら鈴山先輩を見ていると……


「……翔太」

「は……はい!」

「……お前、今朝の数学の補習サボッて朝練に来たらしいな」

「ギクッ!!」


バ……バレてる!

な、何で!?

ってか、鈴山先輩の目がマジで怖い!

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