わたしの前から突然、消えたモノ…
キンコンカンコーーン♪

授業終わりの合図が鳴る。

いよいよ放課後。
憂鬱な時間がやってきた。

周りに顔がないのは、
なんとなく慣れてきたさ。

元々、わたしって女子には
嫌われキャラ だったし、
深いつながりなんてないんだから。

たわいない話して、
おはようとか、さよなら、 じゃまたね、

って言葉で事足りる。

わたしが大事だったのは男…

でも、今じゃみんな同じロボット。

正門に行くと…

ロボットがひとつ立っていた。

わたしの、カレ。
あれがそう。

すぐに気づいたみたいで、

ねえ、お腹すいたんじゃない?
何か、食べにいこか。

ロボットの横に並んで歩く。

捕まったみたいにロボットに
連行されていく、わたし。
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