初詣を終え、弘毅と亜紀は黒崎家を後にした

やっと静かになった、と日の当たる縁側で仕事をしていたらあっという間に夜が訪れる

泊まれ、との姉からの要求を受けたので一日だけだが泊まることになっている

せっかくの正月休み

二人だけで過ごさせてやろう、なんていう心使いがあっても

決して罰は当たらないと思う

しかもなぜか海斗が夕食を作る羽目になった

手伝うよ、と今日はいつになく優しいしるふと並んで人数分の食事を用意する

姉達がキッチンに入ってこなかったので、

その瞬間だけはいつもの風景のような気がした

トントン、とリズミカルな包丁の音が響くキッチンに、

時節二人分の笑い声が混じる

そんな二人の背を見つめて、沙希と幸人が微笑んでいたのは、

ここだけの話

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