恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐

Chapter8‐専属SP??‐



心に刺さったトゲが抜けないまま、文化祭は二日目を迎えた。

昨日の話を聞いたりなんてしなければ、今頃武藤くんに会えるのを心待ちにしてたのに。


それに、世良先生から聞いたあの伝説も……



“教会の中で告白してOKがもらえたら二人は幸せになれる”

“鍵が開くのは文化祭中のいつかだ”



その言葉を信じて、昨日あの後こっそり見に行ってみたけど扉はガッチリと閉ざされていたし。


やっぱり私には、武藤くんと付き合いたいなんて思うのは高望みだったんじゃないかと思えてくる。



……けど、でも。


武藤くんのことを好きな気持ちは、そんな簡単には消せそうにないよ。


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