シークレット ハニー~101号室の恋事情~


なんとなく五十嵐さんがしようとしている事に気づいてそれを止める。
そんな私をクスクスと笑いながら、五十嵐さんが聞く。


「俺に抱かれるのも嫌じゃないって事でとってもいい?」
「……はい」


本当、今更過ぎて恥ずかしくなる。
昨日だって散々しておきながら、私が夢中になってるの知っていながら、こんな質問……。

意地悪だとも思ったけど、五十嵐さんはからかっているわけではないらしく。
私に向き合ってから、優しく微笑む。


「葉月が俺の事まだ信用できないのは当たり前だよ。
だから、ゆっくりでいいから俺の事好きになって欲しい」


それを聞いて、初めて胸がトクンと鳴った。
この間テレビで流れていた歌の歌詞から言葉を探せば、“恋の予感”とでも言うのかもしれない。


「ゆっくりでいいなら」


もう惹かれてはいたけれど。
言うのはもう少し後にしよう。

全部が五十嵐さんの思い通りに進んでいる気がして癪だっていうのもあるけれど。
まだ、自分の気持ちに素直になるのは怖いから。





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